令和4年ネットワークスペシャリストにサングラスを持ち込んで受かった話

先日1年ぶりのネットワークスペシャリストに再挑戦をした。 この際、羞明対策に最近使いだしたサングラスを持ち込んだりしたのでそれについて。

ちなみに結果は合格だった。 これで自分もネットワークのスペシャリストだ!アマチュアだが。1

実際のところ、午後2が合格のボーダーラインである60点ちょうどで、ちょっとでも体調が悪ければ落ちていたので、サングラスによる羞明の改善が合否を分けたといっても過言ではない。ダメもとで申請して本当によかった。

更新履歴

サングラス持ち込みに関して

ちょうど一年前体調を崩し、羞明の症状が悪化したことをきっかけにアーレンレンズという学習障害向けのサングラス2を使い始めた。届いたのが今年の頭なので使い始めたばかりではあったが、業務中、明らかに集中の持久力が上がり、非常に効果があった。ということで、試験に持ち込めないか試してみた。

IPAの公式にはサングラスについての記載がない(補聴器などはある)ためダメもとではあったが、一か八かで診断書を書いてもらい3、申請した。

3月末にOKの通知が届いた。

さらにその後、4月頭に届いた受験票にはとくに特別措置についての記載は無かったが、当日行けばわかるということらしい。

当日、試験場で受験票と部屋の確認をして驚く。まさかの個室。 自分一人に対し試験官が二人という非効率的な配置でこれはこれで落ち着かないかと思ったが、周りが静かな分楽なのが上回った。

自分は午前一は免除だったのだが、早めについたところすでに試験官は待機していたため試験をやっているのかと思ったが、普通に中に入って勉強させてもらえた。これはうれしい誤算。

学習について

今回は午後問題に専念するということで、以下の午後問題メインの本で学習した。

とはいえ、実際にちゃんとやったのはラスト2週間ぐらいだろうか。 昨年から咳喘息や季節の変わり目ということもあって、長い間体調やメンタルが安定していなかったうえ、確定申告やメモ管理用のツールを4自作したりエルデンリングや遊戯王にうつつを抜かしていたりしていたため、単純に学習に専念できる状況が作りづらかった。

くわえて、(電車の中でひたすら過去問を解いてればよかった午前問題と違い、)午後問題は1問が何ページにもわたる関係上、スキマ時間での学習が難しく、デスクに向かって取り組まなければならないわけだが、これがどうにも難しかった。ある程度集中力については改善できているつもりだったが、結局文章を頭に入れるのは苦手なままな模様。

幸い昨年の時点で分野の得意不得意はっきりわかっていた5ので学習する範囲がはっきりしていたのは良かった。思えば学生時代は寝てばかり故、試験ではわからないところが範囲全体に散らばっていて途方に暮れてばかりだったので、今、こうして苦手を重点的に学習できるという経験は新鮮だった。

試験本番について

で、肝心の試験はどうだったのかというと、サングラスのおかげで最後まで集中ができた。この手の試験で眠気に襲われなかったことは記憶になく、サングラスの影響の大きさがうかがえる。

問題内容自体は前回同様、知らないプロトコルでも本文からある程度導き出せるようになっており、サングラスのおかげで集中を維持できたこともあり午前も午後もそれなりの手ごたえはあった。ただ、hostsファイルのsつけ忘れだったり、SYN/ACKのSYNをつけ忘れたりと惜しいミスがいくつかあり、集中できているつもりでもうっかりは無くなっていない模様。

結果と今後のこと

非公式の回答による自己採点もすんだので、あとは6月、結果がでるのを待つのみ。 午前は公式の回答で8割近くで危なげなく突破。午後はTACの解答、配点案によれば午後1は70-78,午後2は50-80点といった感じ。ボーダーラインが6割なので、午後1はおそらく突破できたが、午後2は配点や記述問題の採点基準次第で、こればっかりは公式の合格発表までわからないのがむず痒いところ。

とはいえ、選択問題の選択漏れによる採点不可をやらかした前回とくらべれば最後までできることはやり切ったので、まあ良し。

当面はゆっくり休みつつ。ここ数か月ネスぺを言い訳に先延ばしていた諸々に取り組んで行く予定。

おまけ 実際の午後問題の解答

自分の回答は以下の通り。(午前問題は省略、打ち消し線は自己採点太字が実際の点数

自己採点的には午前2は余裕、午後1は7割安定。 午後2は、最低50点最大80点といった感じで何とも言えない。記述については誤字の部分点や書き方がどこまで模範解答から外れていいのかがわからないため、振れ幅が大きいが、割と見当違いな回答は少ないと思うので、行けそうな気はするが…。

PM1 70-7888/100

Q2

Q3

PM2 50-8060/100

問2


  1. 悲しいかな仕事はネットワークと関係がない(ありがたいことになぜか受験費用は出してもらえたが)ので資格が具体的に役に立つわけではない。とはいえ、ただの趣味で学んだ知識がそれなりに専門的なレベルに達していたと証明できたのはとてもうれしい。さすがにこれでパソコンの大先生は卒業といっていいだろう。 ↩︎

  2. この持ち込んだサングラス、アーレンレンズという特殊な奴なのだが、これについては事情が特殊なので別に記事にする予定 ↩︎

  3. 診断書の内容としては、普段業務で使っているサングラスを試験でも使わせてほしいといった感じだった。 ↩︎

  4. 手書きのバレットジャーナルで悪筆による解読できないだったり、マイグレーションの転記漏れなどがあったため、マークダウンのチェックリストをベースにバレットジャーナルっぽく扱えるツールを作っていた。もうちょっと機能やドキュメントが充実したら記事にしたい ↩︎

  5. ざっくり言えば自宅サーバ関係で実践したことのあるDNSSやFWなどは解けるが、逆にルーティングプロトコルのようなルータの向こう側のことはわからないと言った感じ。実際、去年の試験ではOSPFの問題が多く、敗因の一つだった。 ↩︎