Paraboxの教室で初めてドールのメイクに挑んだ話。
かなり久しぶりのドール記事。1
もともとゲームのキャラメイク要素が好きだったので、ドールもいずれは自分でメイクをしようと思っていた。 とっくに道具も揃えていたのだが、結局これまで1年以上踏ん切りがつかないまま時間がすぎていた、もう自分だけで始めるのは無理な気がしていた。
ということで意を決してパラボックスというドール用品店でやっているメイク教室に行った。
※メイク中の写真はないです。
※ヘッド単体の画像があります、苦手な方は注意
※本記事ではヘッドのタイプについて以下の表現を使っています。(この表現が正しいかどうかはわかりませんが便宜上。)
- アニメ寄り: 鼻が省略されている
- リアル寄り: 鼻の穴まで造形されている
Paraboxとドールメイク教室について
Paraboxというドール用品店があり、武蔵小杉店と京都店でメイクの教室をやっている。 そもそも(ドールに限らず)趣味を語れる知人自体がほぼいないコミュ障なうえ、ドールという特にマニアックな部類に入りそうな趣味ということもあって、なかなかリアルでの教室は心理的なハードルが高かったのだが、かと言ってこのままいつまでも燻っていてもしょうがないので意を決して予約した2。
武蔵小杉店 店舗外観
営業中だがとてもそうは見えない外観。初めて訪れた際は確信が持てず、入る決心がつくまでかなり時間がかかった覚えがある。
当日
当日の参加者は6人。案の定男性は筆者一人だった。
何をしても浮きそうだが、幸い雑談なども特になかったので余計なことを言わずに済んだ。
ヘッドの購入
教室でメイクするヘッドはパラボックス製のもので、事前に用意する必要がある。 といっても今回は練習用で、本命のヘッドは別にあったので、その場で選んで買った。
選んだのはパラボックスのローラヘッド。せっかくなので(?)手持ちのドールのへッド3とは路線が違う、リアル寄りのこのヘッドにしてみた。
あとから気づいたのだが、アニメ寄りのヘッドとリアル寄りのヘッドでメイクが結構違う。リアル寄りの参考用のメイクは全体的に繊細(詳細は後述)になっているので、初心者の練習用としてはアニメよりのヘッドのほうが良かったかもしれない。(結果的には満足できる仕上がりになったので良かったが。)
メイクの概要
- 基本的には薄い茶色と濃い茶色の二層で塗る。4
- 塗る際もかなり薄めて塗り重ねることで、線も自然になり、軌道修正もしやすいとかなんとか。
- 最後に頬や唇をパステルでほんのりと色づける。
下書き
ある意味一番これが難しかった。 というのも、アニメ寄りのヘッドのメイクは多少下調べしていた5のだが、リアル寄りのローラヘッドの参考用のメイクはそれとはかなり違う、具体的には
- 上まつげはつけまつげをつける、そのためか塗りはかなり細め
- 下まつげはつけまつげではないが、代わりに一本一本細い線で描いている。
と、全体的に線が細く、明らかに難しそうだった。
そもそも当初の計画がアニメ寄りのメイクで想定外だったため、イメージがまとまらず、結局下書きとも言えぬ落書きのような状態で切り上げた。6
練習
バリというソフビの余りで練習するのだが、これが難しい。 絵の具自体の濃度と筆に含ませる量、両方をうまく調整し続ける必要がある。たまにうまく線を引けるのだが、それが再現ができないのである。
メイク
開始から1時間ほどで、「そろそろメイク始めないと、練習でおわってしまうよ」的なことを言われ、意を決して本番へ。
まず全体に薄い色でぬる。最終的なラインは濃い絵の具で塗るので、薄い色はその周りを広めに塗るのだが、これがなかなか楽しい。
ただのソフビの塊が、目の周りや眉を薄く塗っていくだけでそれっぽくなってくるのである。
薄く、うす〜く塗り塗り進めるので進みは遅いが、その分多少のよれも目立たないので、なんとなくうまく行っているような感触がする。楽しい。
なお、この段階で細い線を描くのは難しい、とくに下まつげを細く描くのは時間内ではとても無理だと気づいたのでメイクの方向性をアニメ寄りのに傾けた。
全体的にできてきたら鏡で確認する。不思議なことに、正面からみて左右対称になっているようでも鏡で見ると結構ずれていることがわかる。濡れた綿棒でズレを削りつつ、間違い探しをするように調整していく。
最後に濃い方の色を塗る。多少大雑把に塗ってよかった薄い色と違い、こちらは眉毛や下まつげなど、なるべく細く、くっきりとさせたかったので一気に難易度が上がった。とはいえ基本は同じなので、より慎重に、時間をかけて進めていく。
結果
結局パステルは時間が足りずにできなかった。残念。
ということで完成したのがこちら
明らかに濃い色が十分に塗れておらず、全体的に薄い。ムラもある。下まつげの線は太すぎてつけまつげも合わなそう。
しかし、表情は悪くない、というか思いのほか理想に近い表情ができている。結構良いのでは?
早速家でヘッドを交換してみる7
メイクはやはり薄く見えるが、ワインレッドの髪色とマッチしており、結果的に髪の色に合わせたように見える。
当初は練習用のヘッドで実際につける予定ではなかったのだが、ここまで気に入るとは思わなかった。 なんというか、クオリティが荒いのは前提としても、自分の好みを反映させられるというのと、自分で描いたという愛着による補正もあってとても良く見える。もちろん他の人から見たらひどいものなのだろうが。
かなり突発的に予約したメイク教室だったが、参加して非常に良かったとおもう。
今後のこと
そのうち薄い箇所をもうちょっと濃くして、パステルで仕上げる予定。うまく行ったらここに載せるかもしれない。
あともっといいカメラで撮ってあげたい。
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といってもブログで触れていないだけで、たまに衣装を買ったり、パーツを換装したりしている。 ↩︎
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後々わかったことだが、コロナ禍で休止しており、今回は久々の教室だったらしい。運が良かった。 ↩︎
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オビツ 50-03ヘッド ホワイティ 最初に買ったドールであるスタンダードモデルVol.2 OBT50-03TYPEの初期装備のもの。 ↩︎
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うろ覚えだが、絵の具はLiquitexのソフトで、色名までは手持ちのと見比べた感じローシェンナ(Amazon広告とバーントアンバー(Amazon広告)あたりかと思われる ↩︎
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そもそも自分がドールに入門したのはオビツやアゾンからだったのだが、この2メーカー自体アニメ寄りのしか扱っていなかったので。 ↩︎
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あとから考えればあの下書きからよくこの形に持っていけたなと我ながら感心する。ある意味絵が下手でもなんとかなるという証明として、持って帰ってブログに乗せるべきだったか。 ↩︎
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首の取り付けは地味に手間だった。首パーツと胴体は簡単に外せるのだが、胴体と首の分離は結構大変そう。今回は首パーツのねじをはずし、分解して付け直したが、ヘッドごとに用意したほうが簡単そう。 ↩︎