GPD Win Max 2 2023にArchLinuxを入れた所感
表題の通り、GPD Win Max 2 2023にArchlinuxを入れて運用している。 結論から言うと驚くほど問題がなかったので、正直あまり書くことはないのだが、とはいえ特にノートPCとLinuxは結構相性問題があり、動くなら動くで知りたい人がいると思われる。 ということで、使用感についてここで共有しておく。
はじめに
- 本記事にはインストールの過程は含みません(Archwikiのインストール手順で特に問題なかったため)
- 本記事の内容にはとくに詳細な検証は含みません、あくまでも適当に使っていて気付いた範囲のみ記載しています
- 本記事にはAmazon広告のリンクが含まれております
構成
- ハードウェア: GPD WIN Max 2 2023(Ryzen 7 7840U / 32GB / 2TB / Wi-Fi版)
- SSD: トランセンド 1TB PCIe SSD M.2(2230) NVMe PCIe Gen3×4 M Key TS1TMTE300S
- Linuxのインストール先
- Windowsのパーティションをいじらずにデュアルブートするために導入1
- OS: BlackArch
- 初めにArchlinuxを入れ、その後Black化
- デスクトップ環境: Gnome
本体
- A5より一回り大きいくらいのサイズで、狭いスペースでも使いやすい
- 電源スイッチが手前にあるので、ケースを開く際に押しそうになるのが難点
ディスプレイ
- GPD WIn Max 22023 のディスプレイは、(Gpd Pocket 3 とは違い、)デフォルトで横向きとなっている
- ディスプレイの向きは変えられるとはいえ、変えるまでがだいぶ不便なので、横向きに越したことはない
- とくにインストールが楽
- 解像度が高い分デフォルトだと文字が小さすぎる
- Gnomeでは倍率が2倍、3倍と大雑把にしか変えられないため、解像度の方を下げて使っている
VRAM
- Bios上で設定でき、最大16GBまで割り当てられる
- 一度Windows上のアプリでVRAMを設定すると、Biosの設定を上書きするのかBios側での設定がうまく反映されなくなる。(バグ?)
- 発生した場合、リセットホールのボタン長押しでBiosリセットすることで再設定できるようになる
- とくにVRAMの設定はWindows上では触らないほうがいい
ゲーム
- ゲームパッドは(少なくともSteamのゲームでは)特に設定しないでもちゃんと使える
- 具体的にプレイしたゲームだと…
- Armored Core 6はクリアまで特に問題なく動いた
- Street Fighter 6: ちょくちょく重くなる 具体的にはストーリーモードでの多人数戦はラグがかなり発生する
- デフォルトではパームディテクションがあるため、キーボードとトラックパッドの併用はできない
- とくにマインクラフトのような、ゲームパッドが対応していないゲームではパームディテクションを無効化する必要がある
- Gnomeでは
gsettings set org.gnome.desktop.peripherals.touchpad disable-while-typing false
で無効化できる
スリープ関係
- スリープからの復帰に失敗することは今の所ない
- そもそもスリープしているのかわからないが、少なくとも画面を閉じている間はバッテリーの消費は少なくなり、本体も熱くならない
- スリープからの復帰でGnomeが固まることはある
- これはデスクトップでもあったので、ハードの問題ではないかもしれない
- 仮想端末から
sudo systemctl restart gdm
を実行して復旧できる
- たまに画面が閉じた状態でも起動している
- LRなど、閉じた状態でも押せるボタンがいくつかあるので、それで起きているのではないかと推測している
バッテリー
- 体感的にはGPD Pocket 3よりもバッテリーは持つ
カメラ
- Teams on Firefoxで使えることを確認
まとめ
- これまで使ってきたノートPC2の中では断トツでLinuxと相性がいい