Nextcloudを試す

ファイル共有兼同期できるメモ帳としてNextcloudを導入したら思ったよりもいろいろできて感動した話。

経緯

どこでも編集できるメモ帳やブログの下書き置き場として、Dropboxを使いだしたところ台数制限にあっさり引っかかってしまった。

こうなると他のサービスもいつ無料版の制限がかかるかわからない。
いっそブログ用に借りているサーバーを使って、クラウドっぽくファイル共有ができないだろうか。
そう思い付き、調べてみたら、Nextcloudというのが見つかったので早速試してみた。

要件・目的

手順

一部イレギュラーはあったもののほぼ以下の参照元通りだったので、おおまかな流れだけ。

レンタルサーバー(XSERVER)にNextcloudを導入しました – soreiina.jp

(必要であれば)サブドメインの作成

今回はすでにブログを運用しているサーバーに入れるため、ドメインを別にしておく。
WordPressもドメイン直下ではなくサブドメインにリダイレクトしているはずなので、競合とは不都合はないだろうけど、SEOというのか、検索結果にプライベートの行動が反映されるのは避けたかったので。

SQLの設定

MySQLにNextcloud用のデータベースと管理用ユーザーを追加する。
ワードプレスがサーバ名_wp1という形式だったので、それに倣ってサーバ名_ncという名前でデータベースと管理用のユーザーを作る。

インストール

以下の公式サイトからサーバー用のパッケージをダウンロードする。
Nextcloud

解凍したファイルをサーバーのNextcloudを置きたい場所にアップロードする。

(ほかは知らないが)Xserverの場合サブドメインは内部的にはサブディレクトリになっている。
具体的に言うと今回の場合https;//nextcloud.ドメイン名でアクセスしたいので、この場合は~/ドメイン名/public-html/nextcloud にファイルを置くことになる。
このままだとhttps://ドメイン名/nextcloudでもアクセスできてしまうのでwordpressの場合はhttps://ドメイン名/nextcloudからhttps;//nextcloud.ドメイン名にリダイレクトする必要があった。
後述のようにNextcloudはインストールした際のアドレス以外は撥ねてくれるのでそこらへんは気にしなくてよかった。

ブラウザで該当のファイルを開く。
今回であれば https://nextcloud.ドメイン名/setup-nextcloud.php
で、ここでイレギュラー発生。
この時はなぜかサブドメインにアクセスできなかった。(ただのアドレスの間違いか、DNSがまだ対応していなかったのか。)

この時は出勤前という時間のない状況だったため、(そんな状況でサーバーいじるなという話ではある。)とりあえずサブディレクトリの方 https://ドメイン名/nextcloud/setup-nextcloud.phpを開いてインストールだけした。

ちょっと躓いたのははSQLのホスト名くらい。勝手にlocalだと思い込んでいただけで、よく見ればサーバーパネルに書いてあった。

ちなみにインストール用のファイルは自動で消えるらしい。

ドメインの修正(イレギュラー)

サブディレクトリhttps://ドメイン名/nextcloud/を開いてインストールしたら、本命のサブドメインhttps://nextcloud.ドメイン名/から見れなくなってしまった。

サンプルを参考にconfig修正しろとのことなので、サンプルを見てみる。

設定多すぎてビビる。
とりあえずtrusted-domainがそれっぽい。

次に本命のファイルを一応バックアップしてから書き換える。

実際のconfigファイルはめっちゃ短くて肩透かし。
とりあえず trusted-domain ともう一つ、overwrite-cli-url が怪しかったのでこの2か所を修正

これで解決した。

機能

実際の使い勝手とか。

Dropbox のようなファイル同期

PC用のアプリケーションをインストールすることでDropboxのようにエクスプローラで開ける。
空ファイルが同期できなくてエラーになっているがそれ以外は今のところ問題なく使えている。

アプリの追加

いろいろ追加できるらしい。
とりあえずはノート(テキストエディタ)カレンダー、タスク、アドレス帳を入れてみた。

ブラウザ上でのテキスト編集

思いのほか使いやすい。
メモやブログの下書き程度ならローカルのテキストエディタよりも楽かもしれない。

カレンダー・タスク・アドレス帳

カレンダー タスク アドレス帳

カレンダーとタスクは CalDAV 、アドレス帳は CardDAV というプロトコルで、ローカルのアプリケーション(Thunderbird など)で連携できる。
アドレス帳とかカレンダーとかはあまり使ってなかったのであまり気にしていなかったのだが、いざ使えるとなるとやはり便利そう。

というかなぜ今まで使わなかったのかと思うと、やっぱりAppleやGoogleという企業に個人情報預けるのは抵抗があったんだなというのを再認識した。

その他参照元

さようならDropBox – Digital Boo
Nextcloudサーバのデータを引越すには
NextCloudで外部からのアクセスを可能にする | 薩摩藩中仙道蕨宿別邸